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バリ考

 (自慢の)ベルのヘルメットを製造業に従事する友人に見せた。

 グッズにも書いた、ヘルメットにあるバリを見て友人は
「これは日本じゃありえない。こんなの出荷したら、たいへんだ」と
言っていた。

 僕も初めてこのバリを見た時、おいおいって思った。
 だが、これは、返品したり、クレームをつけたりするほどの
致命的な欠陥なのだろうか???

 外国のスーパーへいくと、日本のスーパーとは比べ物にならないくらい
いびつな形の野菜や果物が置いてある。それこそ、日本じゃ製品検査に
ひっかかって店頭に並ばないようなものだろう。

 だが、これでなにか不自由があるかと言ったら、別にない。
 バリがあったり、形がちょっとおかしいというのは本質とはなんら関係がない
枝葉のことだと思う。

 ベルのヘルメットに、バリがあるからダメだとか、イヤになったかというと
そんなことはまったくない。どうしても気になるなら、自分でやすりがけを
すればいいだけのことだ。
 それよりもデザインがいいとか、かぶり心地がいいとか、
シールドが確実にロックできるということに僕は満足している。

 日本の、この異常なまでにうるさい消費者が日本の産業の発展を支えた面が
あると思うので、そのこと自体が悪いというつもりはまったくないが、
いろんなことに対して、本質と、そうでないことをきちんと分けて考えられる
ようにしたい、と僕は思う。
by bp1178 | 2005-01-05 21:27 | 出来事
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