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夜明けのランナウェイ

 夜は、夜明け前が一番暗い…




 友人の大型バイク隊を従え、高速道路を疾走していた。


 夜が明けて、道が込み出す前に先を急がねば…


 風を切り裂くボクスター。





 前方に、追い越し車線を走るクルマの一団が現れる。
 走行車線はガラ空きで、クルマ1台も走っていないのに、
なぜか追い越し車線をダラダラ走るクルマの集団という、
日本の高速道路によくある光景。



 んだよー、ゆっくり走るなら、走行車線走れよなーーー。
 ホントに迷惑。



 てか、日本のドライバーが追い越し車線走りたがるのは、
ICやSAでクルマが合流してくるのを嫌う人が多いように
思うのだが、その程度の技量や意識で高速走っていていいんか?!?


 
 しようがなく、ボクスター&大型バイク隊もその隊列に加わる。

 
 
 
  
 左側は空いてるのに、右側チンタラ走るクルマの一団。
 なんとかならんかよー、これ。



 と思いながら走っていたら、後ろの大型バイク隊も同じ思いだったのか
一台が左のレーンへ車線変更し、追い越し車線の一団をごぼう抜きにかかる。


 そうだよなー、もうこれ以上付き合いきれないぜ。

 こちらも左ウィンカーを出し、一団をいっきに抜き去る。




 一団の前に出ると、やっと前方がクリアになった。気分いいな。








 音楽を大音量でかけていたのだが、かすかにその音にまじって
何かの音が聞こえる気がする。


 んんー????
 オーディオの音量絞ると、


 こ、これは…




















 サイレンだーー

ーーー!!!!!!!!!











 ルームミラー見ると、真っ赤になってるよ…

  あわわわわ。








 人間、極限的な状況になると、時間の流れがスローになると聞く。
 これは、人間の能力が限界まで高まり、結果として時間の流れがゆっくりに
感じられるのではないだろうか。



 僕の場合、このときまだ真っ暗だったはずなのだが、後ろの赤灯回している
クルマが、34スカイラインだということがなぜかはっきり分かった…




 ああーーー、ついにやってしまったかー。
 無駄かもと思いつつ、とりあえずスピードいっきに落とした。








 あー、あのクルマの一団にパトカーまざっていたんだな。
 くそーーー。なんてことだ…




 この速度だと一発免停かよお。
 痛いなぁ… 痛すぎる…
 おまけしてくれないかなぁ。
でもちゃんと追尾したのかぁ??




 

 34スカイラインはすごい勢いでルームミラーに大写しになってきた。
 ここまでくるとサイレンもはっきり聞こえる。
 














 無念だ。
(唐沢@白い巨塔)






 と思っていたら、パトカーはすごい勢いで僕を追い抜いていった。






 えっ?!?!?

 


 と思っていたらスピーカーから








 「そこのバイク、パトカーについて停車しなさい






 との声が。







 え、ひょっとしてオレはおとがめなし??







 うおおおおおーーー、違反の場合、先頭車のみが捕まるという話は
本当だったんだ…




 ラッキーすぎる…







 後で、大型バイクの彼は「くっそー、外車だからって遠慮してねぇか!!
両方つかまえろ!!」と怒っていたが、しようがない。


 



 身代わりになってくれた大型バイクの彼に、一食おごってあげた。









 これが、今から3、4年前のGWに起きた「東名爆走事件」である。





 この事件でいろいろ僕は学んだ。
 速いクルマ(バイク)の後ろについて走ること、
追い越し車線をゆっくり走るクルマは、左からスマートに追い抜くより
パッシングでもしてどいてもらう方が危険度は低いこと、
そしてGWは絶対に安全運転すること!!!

 
by bp1178 | 2005-05-03 22:26 | クルマ
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