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読書


 僕は割に本をよく読む方だと思うけど、
流行だから、ベストセラーだから、
読んでおかないと話題についていけないから、という理由で、
半ば義務的に?、読んでるケースがジツはけっこう多い。
 趣味の範囲のことなので、義務的に読む必要なんて
全然ないのだが…
 義務的に読む本はなかなかペースが遅い。
 読んでいる途中で、2、3日くらい手に取らないこともある。


 たまに、義務的に読むんじゃなくて、
もう読まずにはいられない、これは自分の話だ! と感じる本、
読むな、と言われても読んでしまう本がある。

 最近読んだ(読んでる)本だと、
村上春樹の「女のいない男たち」、
川名壮志「謝るなら、いつでもおいで」。
 
 短編小説集とノンフィクションで
ジャンルは全然違うんだけど、
どちらも、具体的な出来事はともかく、
心理的なことや考えてることは、
これは、自分について書かれてるんじゃないかなあ、
僕も同じように考えた経験あるよ、、、 と感じた。

 また、どちらも、なんだろう、
文章の超絶技巧とでもいうべき、
文章のプロだからこそ書ける、華麗な一文がある。
 これは、ホンモノのプロじゃない人が
ヘタに書こうとすると、
失笑を買うような、恥ずかしい文に
なってしまうのだが、これが決まると
心にビシバシと響いてくる。
 
 僕らがなんとなく分かっていて、でも
なんとなくでしか分かってなくて、
ずっと今までそのボンヤリとした理解でいたことを
バシッと的確な、華麗な文章で表現している。


 こういった本に触れて得られることは、
自分だけが特殊な経験をして、絶望の淵に立っていたり、
不幸のどん底にあったり、自分のことはだれも分かってくれない、と
思っていたことが、
あ、なんだ、本にもなるくらい普遍的で、
だれもが似たようなこと経験してるんだね、とか
あー、僕の経験なんてまだ浅い浅い、
世の中にはもっと壮絶な経験してる人がいるんだね、って思えること。



 あと全然またジャンルが違うが、最近心に響いたのは
白洲正子の「風姿抄」。
 白洲正子の文は読むと背筋が伸びるというか、
人生、いろいろなことに興味を持ち、関心を持ち、
自分のスタイルを持って生きていかなくては、と
言われてる気がする。
 まさに「プリンシパルを持て!」と言われてるような。



 


by bp1178 | 2014-04-20 15:48 | ドラマ・映画
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